その時、俺は死を感じた。
三連休。
土壁に壁紙を貼る。
まずは水溶きボンドで砂壁を固める。
固まっていない砂壁では糊が吸収されてしまうとかなんとか。
擦っても砂が落ちてこない程度に固める必要があるらしい。
後日。
指で擦ってみる。
パラパラ。
ちょっとホウキで掃いてみる。
まるで固まっていない…。
しかし敢行。
おお、結構簡単。そしてかなり綺麗になる。
ジョイントコーク 打って完成。
これは慣れたら直ぐできそうだ。
ただ、土壁に不安を感じ一旦様子見で終了。
そして色々採寸するために二階へ。
俺は気になっていたことがあった。
毎回毎回スズメバチの死骸が目につく。
今回は生きたスズメバチもいた。
もしかしてどこかに巣があるのか??
探したけど見つからない、
屋根裏?
俺は屋根裏を探した。
あった。
ラグビーボール大のでかい巣。
俺は死を感じた。
この逃げ場ない屋根裏で襲われたら。
遺書はまだ書いていなかった。
俺の心臓が止まるのと同時に、俺のこのiPhoneも初期化されないか。
蜂は黒に集まる習性があるという。
俺のこの日の全身コーデは南アとの決戦に臨むニュージーランドに敬意を評してオールブラックだった。
殺られる。
リアルに死を感じた俺は、少し現実から目を背けることにし、そっと屋根裏に続く扉を閉じた
隣家の友人に相談。
死では駆除は行なっていないが防護服の貸し出しはあると言う。あとは自己責任で、とのこと。
接近戦は避けたい。無理だ。死ぬ。
友人からエアガンで巣を撃ち落として1週間が回収するのはどうかと提案。
射撃担当、友人。
援護、俺。
俺がスプレーで援護射撃をしている間にエアガンで撃ち落とす。撃ち落とした瞬間、屋根裏の扉を閉めて退散。
(イメージ)
蜂の巣は一度無くなったら違うところに巣を作るだろうという読みだ。
明日は作業があるため結構は明後日。
5本で6,500円。吐きそうになる。
とはいえ外注では3万程度ととても高い。
殺るか殺られるか。
俺は命をかけて、闘う。