決戦 、スズメバチ駆除DIY 後編
前回https://kuruppa9696.hatenablog.com/entry/2019/09/24/171336
緊張しながら屋根裏に潜入。
ここからは写真や動画を撮る余裕はない。
ちなみに想像してた蜂の巣とは違う。
木と巣をつなぐ弱いところなど見当たらないのだ。
(想像のイメージ)
(実際の蜂の巣は木にがっつりくっついてるのだ!)
作戦変更。
スプレーで弱らせると同時に蜂の巣にアサルトライフルをフルオートで打ち込む。文字通り蜂の巣にしてやり、空いた穴からスプレーをぶち込み殺す。
おそらくスプレーに触れた瞬間蜂たちは死んでいくので、さほど飛び回ることはないという読みだ。
緊張の一瞬。
俺は防御力ゼロの状態でスプレー缶を二本握った。
俺のスプレー攻撃と同時に友人による一斉射撃が始まる手筈だ。
俺たちの緊張が伝わったのか異変に気付いた蜂たちが警戒モードでどんどんでてくる。
早くしなければ奇襲にならない。
目標との距離は5m。
覚悟を決めて、俺は二本のスプレーを発射した。
と、同時に友人矢島もエアガンを連射。
映画のシーンのように、等間隔でエアガンの発射音が締め切った屋根裏に反響する。
シューッ!
パスパスパスパスッ
シュー!シュシュシュー!
パスパスパスパスッ
俺も一心不乱にスプレー発射。煙幕で敵が見えなくなる。
(ミサト「馬鹿ッ!爆炎で敵が見えない!」)
頭の中のミサトさんが舌打ちをする。
見えない敵は怖い。
足元や巣とは違う方向にも威嚇射撃をする。死角から攻め込まれたら死ぬ。
スプレー缶の持続時間は35秒。
俺はスプレーが出なくなるまで噴射し続けた。
35秒が異様なほど長い。
これが心滴拳聴か。
時間がぎゅーっと圧縮される。
スパスパスパッと蜂の巣に穴が開いていく。
友人も弾倉を撃ち尽くし、リロード。
この時間は俺の時間だ。絶対に守ってみせる。
リロードが終わりまた連射する友人。
スプレー缶を撃ち尽くしたタイミングで俺は少し後退した。
防護服を着ていないのでこれ以上前に出るのは危険だ。
すると友人は残りのスプレー缶を持って敵の拠点をめがけて突撃した。
至近距離でスプレーをダイレクトに注入。
圧倒的武勇だ。なんという勇気。
スプレー缶が切れそうだったので俺は追加のスプレー缶を投げ入れるので精一杯だ。
本当に戦場のようだ。
友人の命を賭した突撃で敵は壊滅。
巣は無残にも崩れ落ち、蜂たちは全滅していた。
完勝。圧倒的勝利だった。
俺たちは大興奮しながらも、帰還した残党兵に遭遇するリスクもあったので早々に退避。
見事な勝利だった。
俺がスプレー缶を撃ち尽くした後、前に出た友人の勇気。本当に映画のワンシーンのように格好良かった。
次は賃料のくれるテナントさんに入ってもらおう。
※絶対にマネしないで下さい。死ぬ場合があります