台風と保険
台風8号が九州直撃。
毎年のことだが九州にいれば台風は避けられない。
特に九州南部。
さて、火災保険で一番請求が多いのは何だろうか。
それはおそらく地震か風災。
地震はデカイのがくるとあたり一帯被害だらけになる。一発の威力がすごい。
台風はだいたい夏から秋にかけて毎年くる。
去年の関西に上陸した台風21号の家屋の被害は50,000件だそうだ。
まあとにかく日本は自然災害が多い。
大家たるもの保険でバッチリ備えられているだろう。
しかし、実際に被害があって請求した大家はどれほどいるだろうか。
今回は一戸建てを例に説明しよう。
台風被害の王様といえば風災。
風でものが壊れたりするやつだ。
風災は一戸建ての場合、フランチャイズという契約か免責金タイプの契約が多い。
フランチャイズは被害が20万円以上出た場合に全額支払いされる(20万以下ならゼロ円)
免責金タイプは自分が設定した免責金を差し引いての支払い。
さて、実際に台風被害の支払いの現場はどんな感じか?
基本は保険金請求の為に写真見積もりを送るだけだ。
ぶっちゃけ少額(20−30万程度)ならほとんどスルーである。
フランチャイズで20万の設定があるのをみんなわかっている。
ちょっと頑張った見積もりでも余裕で通る。頑張ったね、って感じだ。
なので保険に入るなら免責金タイプよりフランチャイズでいいと思う。
1000万クラスなど高すぎる金額は流石に査定するが、昨年の21号のように全体の被害規模がとんでもなく大きいと、100万200万レベルの修理代でいちいち見に行ったりしてられない。
写真見積もりである程度で払ってくれる。(あまりに過大に申告すると当然削られる)
なんで普段ケチな保険会社が大盤振る舞いするかというと、大きい災害には再保険と言って保険会社も別の再保険会社に保険をかけているからだ。自分の腹は痛まない。
ちなみに地震保険なんて国の金だから払い放題。国の金(俺たちの地震保険料)で太っ腹な保険会社を演出して顧客満足度をあげる作戦だ。何ともこすい。
まあこんな理由で大きい災害の時は査定が甘くなるのだ。
もちろん被害があって初めて請求するものだが、これくらいならいいやと思わずきちんと請求して見ることをオススメする。
修理するかどうかの義務は普通はないはず(契約によって異なるので確認を)
季節柄これからますます災害の機会も増えていく。
備えて賢く使っていこう。